10年07月 : うちの事務所のスタッフについて
記入者:湯坐麻里子
うちの事務所の事務員さんは現在4名である。
(外向けに敬称をつけるのはおかしいのだが,コラムなので敬称付で失礼する)。
法的には,私達弁護士が使用者であり,彼女らは被用者である。
つまりは上司と部下の関係にある。
として,彼女らと我々に上下関係があるのかといえばどうであろうか。
先日,「私は昔は茶髪だった」という話になり,
数年前の写真を事務員さん達に見せたところ
「えー 別人じゃないですか。もっと化粧した方がいいんじゃないですか」
と言われた。
即ち,昔(といってもたかだか5年前である)は
もっと見栄えがよかったということらしい。
ついでにきよふみの受験生時代の写真を見せて
「ほれ,昔は格好良かったのである」と言ったところ
「こういってはなんですが,確かに『昔は格好良かったという麻里子先生の言うことも
分からないではない。今の姿とは違いますね』」という趣旨のコメントがきた。
ある意味言いたい放題である。
しかし,腹が立つわけではなく,
「えらい言われようや」と言い返して笑って終わりである。
このように,我々は上司であっても絶対に尊敬されていないことであろう。
でもまぁ,年がら年中,手帳やら車の鍵やら靴下やら
(靴下が嫌いの私は,相談中に脱いで,そのまま相談室に忘れてたり
ということがしょっちゅうがある)を行方不明にして
「ねぇ,また・・・がないんだけど,知らないかなぁ」と言って
とあきれられたりしているので,尊敬したくても尊敬しようがないだろうと思う。
仕事は仕事で頑張っているが,でも,日常生活的には手がかかる人間達である
(置き忘れる場所にも法則性があるらしく,「会議室は?」「ない」
→「棚の脇は?」「ない」→「鞄の中は?」「あった」等々と
チャート式でうまく発見してくれる)
以上,我々弁護士は2人とも年がら年中バタバタしていて捜し物も多い一方,
彼女らはそれをみつけたり,また弁護士がなくしそうになっているのを予防したり
かつ,なかなかハードな仕事を,タフにこなしてくれている。
よって,全然頭が上がらないのである。
弁護士と事務員さん達というのはある意味母と子の関係だなぁと思う。
つまりは,なんとなく威張っているようでいて実は頭が上がらないのである。
10年07月 : 「あのクラゲ」に名前を改めて欲しいと思う私
記入者:湯坐麻里子
先日,非常に驚いたことがあった。
中華の酢の物でよく出てくるクラゲを食べているときに
クラゲの食品分類の話になり
旦那が「これは海のクラゲだから・・・」と言い出した。
私が,「いや,クラゲは海草だから,食物繊維が多いんじゃないの」と
言ったところ
旦那は不思議そうな顔をして
「は? クラゲはクラゲでしょう」と言い返して来るではないか!!
半信半疑で調べたら,
出だし,「山クラゲ」というのが出てきて,
「クラゲといっても,植物である」という説明があった。
「ほれみたことか!クラゲといってもあのクラゲでないのである。
旦那は間違っているのである」
と小躍りしながら,調べていたのだが,
他の検索結果をみたところ,なんと!
ほんとにクラゲはクラゲらしい
私はこれまで
木クラゲ → クラゲとつくが植物である
だから,クラゲ → 海の植物 → 海草 だと思いこんでいた
というより,クラゲには失礼かもしれないが
クラゲは人間にとっては大して役に立つものではないと思っていたのであった
(まぁ観賞用にしている人もいるみたいだけど)
どうせだったら「クラゲ」という名前ではなく
木クラゲとか山クラゲにちなんで?「あのクラゲ」とか
わかりやすい名前にしてもらいたいものである
と旦那に言ったら,「いや,クラゲ以上でも以下でもないからこそ「クラゲ」なのであって
あんたがおかしい」と言われたが,なんだか釈然としない気分なのである。
と,先入観というのは恐ろしいものである。
「弁護士は真相を読み取らなければいけない職業だから
先入観をゆさぶられる出来事を沢山経験した方がよいのだ」
等々旦那に言って威張ってみたが,
「あ,そう」とサラリと流されてしまった。
ますます釈然としない思いである・・・
10年06月 : 夏になってきた証拠
記入者:湯坐麻里子
夏! と思ってはいたが,まず梅雨である
もっとも暦上は確か夏ですね
〓〓〓〓〓〓〓証拠1
として,私が「あぁ夏になってきた」と思った第一番目の出来事は
「あぁ蚊に刺された」という事件?である
皆さん,今年になって何度蚊にやられましたか?
今日は6月14日ですが,私は記憶に残っているだけで
というより,今,かさぶたを数えたところ,既に5カ所です。
(かさぶたがなおった分もあると思われるので5カ所以上はやられている筈)
今日の夕方も出先の入り口で「あ,猛烈に痒い」と思ったらやられておりました。
ちなみに,周囲の人々にきいたところ
「今年はまだくわれていない」という回答であった。
というより,私の近くにいる人々は私が蚊よけになっている可能性大である。
人類からは近寄りがたい雰囲気の女と思われがちな私であるが
(無愛想で済みません。でも,慣れると意外と気楽な人間だと思うのですが)
蚊からは本当に悲しいまでに人気者である・・・
というか,私ばっかり狙われるというのもひどい話だと思うのだけど
〓〓〓〓〓〓〓証拠2
私はたいそうゼリー好きである。
特に,夏はゼリーが美味しい。気づくと1日に2個も3個も食べている
子どもなら怒られるところだが,大人になっているので
「アホちゃうか」と呆れられる位で済むので気の向くままに食べている
として,私のゼリーの分類としては
高級なバージョンと気安いバージョンと2パターンである
高級なバージョンというのは
お菓子屋さん等でよくある,果物をくりぬいたようなゼリーである
おすすめは?ときかれると迷うが
老松の夏柑糖とか村上開新堂のゼリーあたりは美味しくもあり
風雅でもある。でも結構高い。
京都から離れた今となっては送料もかかるのでなかなか口に入らない。
入手容易なバージョンとしては
セブンプレミアムのゼリーって美味しくないですか?
色々食べてみたけど,セブンプレミアムのゼリーが一番好きである。
ヨークなんとかというお店に行くとつい20個位買ってしまう・・
ゼリーも20個も買うと大層重いものですが,知ってました?
セブンプレミアムのゼリーは,季節によって,多少果物が変わるのだけど,
今日行ったらレッドグレープフルーツのが出ていてこれが大層美味しかった
ちなみに,セブンプレミアムのゼリーはマルハニチロ食品が製造している
昔,果物ゼリーといえば,たらみだったが(正直いうと昔はマルハは好きではなかった)
たらみは最近見ない気がする。
でもネットで調べたら健在であった。
みなさんはどこのが好きですか?
と,今回はかなりどうでもよい話題である。
でも,私ばかり蚊にくわれているのがどうにも納得がいかず,
ゼリーを食べたら美味しくて嬉しくなり,という1日だったのでつい書いてしまった
って,文章にすると,怒ったり喜んだりと誠に単純な人間である。
10年06月 : 新白河駅でみかけた怪しい女・・かもの私 ~ 「告白」湊かなえ
記入者:湯坐麻里子
ここ最近,私用やら出張やらで新幹線に乗ることが多かった。
私にとって,長旅の一番のお伴!といえば本である。
日々忙しい生活をしているせいだと思うが,10代,20代のときよりも
今の方が集中力があるような気がする。
今の集中力があれば,大学受験も本命の大学に合格し,
かつ,司法試験ももっと早く受かったのではないかという気すらする。
つまりは,
大学受験には失敗し,司法試験合格についてもそれなりに苦労したということである。
まぁいいじゃないですか,放っておいてください・・・
さて,その司法試験一発合格の集中力で(って,勝手に思ってるだけであるが)
本を読むので,2時間あれば文庫本1冊位はだいたい読める。
〓〓〓〓〓〓〓1冊目 パレード 吉田修一
サクサク読めた。
私の好きな村上龍的な雰囲気もちょっとしたりして,
センス良くまとまった小説であったと思う
しかし,
注:以下,2冊目の話までのおよそ5行程は,まだこの本を読んでない人は読まないでください。
最後の章については,かなり不満である。
私は,暴力とか殺人に華をもたせるというか,
暴力事件・殺人事件そのものをドラマティックな出来事として描く
ストーリーというのは安易でダメだと思っている。
〓〓〓〓〓〓〓2冊目 長い腕 川崎草志
横溝正史ミステリ大賞受賞作だそうである。
まぁ面白くなくはない。
私が全く分からない分野であるゲームのソフトの製作の蘊蓄(といったら怒られるか)
等も小説に盛り込まれていて,
これだけの蘊蓄を小説に盛り込みながら,ミステリー小説として
ストーリーを破綻させることなく構築していくんだから,
頭が良い人が書いているんだろうなぁとは思う。
でも,なんでこの人(特に主人公)がこんなことできるの?ということだらけで
なんというか,人は描けてないような印象であった。
きっと作者は頭の良い人で,
私なんかより,ずっと人に対する洞察力もあるんだと思うけど,
①洞察し,②さらに小説にする,というのは
①の洞察力だけでは足りないから,大変なんだろうなぁ
と傍観者ならではの責任感のない感想であった
〓〓〓〓〓〓〓
3冊目 告白 湊かなえ
大層面白かった。
1章目の主人公の語りの中に,「あ,それ私も思ってました。同じことを語ったことありです」
(根がおっさんなので何かと持論を語りたがる私なのであった)
という話がかなり入っていて,あっという間に小説の中に引き込まれてしまった。
あまりに面白くて,でも,乗車時間では時間切れで読み切れず,
電車を降りてから,プラットホームを歩いている間も,改札を通って
事務所まで歩いている間も二宮金次郎さながらにずっと本を広げて読み続けてしまった
(新白河駅で本を読みながら歩き続ける人って私だけ?)
この「告白」という小説は,私が1冊目の「パレード」について抱いた不満を
完全な形で解消してくれた。
そう,ここまで書ききらなければ,
暴力や殺人を小説に出す意味は全くないと思う。
私が思うに,概ね女性作家の方が人間に対する見方がシビアである。
シビアな目をもちつつ,温かい目でそれを描くのが宮部みゆきで
恐ろしく描くのが桐野夏生。中途半端なのが高村薫というのが私のイメージ
女というのは,基本,シビアな性ではないだろうか。
実際に子どもを産むか産まないかはともかく,女には生理があって
毎月,自分が産む性であること,動物であることを実感する機会が
あるから現実的でシビアなのではないか
(産み育てていれば,ハードな毎日で
理想論ばかりいってられないからなおシビアになるだろう)
これに対して,男は産み育てる性ではないので
いつまでたってもどこか少年(というより子ども)のままなのではないだろうか
男性というのは,このように,ある意味ピュアだから,
大人になってもどうでもいいようなこと
(野球選手の名前やら,ウルトラマンのキャラやらについて異常に詳しかったり,そういう類のこと)
に熱中できる人の割合が女性に比べて多いのではないかと思う
これが最近の私の持論である。
尚,上記はあくまで性差の問題であって,だからといって女性が優れているとか
いや男性の方が優れているとか,そういう話ではないと思っている。
10年05月 : 離婚・・・年金分割について
記入者:湯坐麻里子
平成19年の4月1日から離婚時の厚生年金の分割制度が実施されている。
この「年金分割」,法律ができた当時は,質問を受けることが多かった。
さらには,
解説の原稿を書いたり,講師として講義したこともあったのだが,
離婚事件を担当していても,
婚姻期間が短かったり,さらには,自営業者だったりして意外と出番が少なく
私の中で「年金分割」はいつの間にかマイナー化していた
(もちろん,一応,事件を担当する中で説明はしているけど)
でも,最近,立て続けに年金分割の相談を受けたり,
それって誤解だと思うんだけど・・・という話があったりしたので
(はっきりいうと家裁の調停委員がミスリーディングしていた),
改めてここで整理してみる。
但し,わかりやすくする為に
大雑把な説明に止めるので,詳しくは,弁護士なり社会保険庁なりに
きちんと相談していただきたい。
〓〓〓〓〓〓〓国民年金と厚生年金
まず,年金分割というのは,厚生年金についての制度であって
国民年金についての制度ではない。
よって,自営業者の場合は普通は関係ない。
尚,公務員等共済年金制度についても年金分割制度がある。
(このあたりは各共済組合に要問い合わせ)
かなり大雑把にいうと,主に会社員とか公務員の制度である
しつこくいうが,これは無茶苦茶大雑把な言い方である。
〓〓〓〓〓〓〓年金分割って,具体的に何を分割するのか?
年金分割って,毎月受け取る年金のお金そのものを分割するのだろうか?
答えはNOである。
年金というのは,
年金の保険料納付記録に基づいて支給される仕組みになっている。
近時,話題になった「年金記録」問題も,この納付記録に関連する話である。
よって,なんとなく雰囲気は分かるのではないかと思う
(厳密な定義の違い等を説明し始めると
わけがわからなくなるので省略)
年金の支給額は,それまで保険料を納付してきた期間,金額によって変動する。
いくら納付すれば,いくら支給されるのか等細かい仕組みはさておき,
とにかく,
保険料をどう納付してきたか(保険料の納付記録)に基づいて
支給される年金額が計算される。
年金分割というのは,
この「保険料納付記録(法律上「標準報酬」という)」を分割する制度である。
年金のお金そのものを分割するわけではない。
〓〓〓〓〓〓〓「保険料納付記録の分割」って,どういうこと?
ところで,
「保険料の納付記録の分割って,だから何なのよ」とイライラしてます?
(ちなみに,私はそういう気質である)
例えば,
妻Aが夫Bの保険料の納付記録の分割を受けるということは
妻Aが年金を受けるに際して,
妻Aの保険料納付記録 + 夫Bから分割された保険料の納付記録 をあわせた記録に基づいて
妻Aの受給する年金金額が計算されるということである。
一方,夫Bが年金を受ける際には,
妻Aに分割された納付記録を除いた残りの記録にも基づいて年金金額が計算される。
その他,妻Aが年金を受けるには,
妻Bが受給資格期間を満たしている必要がある等,細かい話もあるのだが
ここではあえて省略。
〓〓〓〓〓〓〓年金分割による年金受給について,もう少し説明
まとめると,妻Aは
保険料の納付記録の分割を受ける。
夫Bの年金をもらう訳ではない。
従って,妻Aの年金受給開始時期は妻Aの受給開始年齢からだし,
夫Bがその後,死亡しても妻Aの年金受給額は変わらない。
保険料の納付記録の分割を受けた後の年金受給のあり方は
妻A・夫Bそれぞれ全く別々である。
〓〓〓〓〓〓〓
相当大雑把な説明のつもりだけどそれでも長くなってしまった
次回に,合意分割制度・3号分割制度,具体的な分割の請求方法等について書くことにする。







