コラム

記入者:湯坐麻里子

 最近,我々夫婦の間で流行っているのは,ステッパーである。

 ステッパーとは,たまに新聞の通販でみかけるが,要は運動器具で,台に左右の足を乗せて踏み込み運動をするものである。

 これまで,数々のダイエット運動をしてきた私だが,ステッパー歴は随分長くて(一時期中断していたが),司法試験を受験していた頃からステッパーは愛用品である。

 ステッパーも多種多様で値段も様々だけど,今は,カタログハウスの通販生活で買ったステッパーを使用している(通販生活で変なものをよく買うせいか,カタログハウスから突如「スペシャル会員に認定します」というお知らせが来て,現在,私はスペシャル会員なのである)。初めは事務所でステッパーをやって(「20分後に戻ります」と事務員に告げて会議室を開かずの間にしてやっている),土日は重いステッパーを自宅に持ち帰って家でもやっていたが,段々苦痛になってきて家用と事務所用と合計2台買ってしまった。

 前にコラムで書いたが,一時期,ダイエット対策として散歩をしていた。でも,ステッパーの方が効率がよいような気がする。かつ,バランスをうまくとらないと踏み込めないからバランス感覚の養成にもなるし,右左右左と常に足を動かしているので,例えば,ダンベルとかストレッチよりも退屈しない。雑誌を読みながらでもできる。場所もそんなにとらない。いいことずくめだ。

 そういう次第で,「ステッパー」,かなりお薦めである。世界中の「運動したい」と望む人たち全員に対して「なぜステッパーをしないのか」と大声で訴えたい程,私はステッパーを愛している。
 よって,この場を借りて「ステッパー」をお薦めします。私は,音が静かな方がよいので通販生活のを使ってますが,ホームセンターに売ってる奴で十分だと思います(実家では,そういうのを使ってました)。

 として,私がこんなにステッパーを愛しているにもかかわらず,共に暮らしている旦那は,ステッパーをやっている私の姿を見て「変な奴やな」という表情をしていた。しかし,最近,太ってきたのを気にしてステッパーをやりだした。彼は汗っかきなので,15分で汗だくだ。私よりずっと効率よく運動をしているに違いないと,ステッパーの先輩である私は,ちょっと切ない気持ちになった。

 しかし,その後の彼を見ていると,ステッパーで汗だくになった汗をシャワーで流した後,ビールを飲んでいるではないか。
 きっとステッパーの効果は半減(もしくはそれ以下)に違いない。「あんた,ビール飲んだら意味無いんと違うか」と言ってあげたが,「でも,うまいから仕方がない」ということであった。

 と,「これでステッパーの先輩としての面目は保てる」とちょっとほっとしたのだけど,でも,考えてみたら,別にほっとすることでもなんでもない・・・ しかし,ダイエット法を伝授しあう仲の微妙なライバル心というのはそういうものなのかもしれない(教えながらも先をこされたくない・・・。でもダイエット法って,なぜか話題にしたくなってしまう)。人というのは,おかしなものだ。

 

08年10月 : 過払い金返還請求

記入者:湯坐麻里子

 「過払い金」というのは,一般の方にも浸透しつつある用語だと思うが,過払い金とは,非常に平たく説明をすると・・・
 例えば,消費者金融等で借入をして,29%等の高金利で借入・返済をしていた。でも,実は,法律上は,概ね18%(元本の金額によってこの%は変わってくる)の金利しかとってはいけないので,利息の払い過ぎが発生する。払いすぎが元本にも充当されていって,元本も返しきってしまい,その後の弁済は法的な意味無く業者に渡しているお金ということになって,この分は払い過ぎだから返してちょうだいと言える,というお金のことである。

 少し前から「過払い金の請求をしたいのです」と言ってこられる依頼者が増えてきた。一方で,請求される側の業者の方は,法的な論点を持ち出してきて減額するよう主張したり,もっと,端的に「会社に金がないので,●割にまけてほしい」と言ってきたり,とにかく減額してほしいという話をしてくる。
 また,裁判も多く,色々な論点ができて,法的な解釈が必要なポイントが増えていく傾向にある。解釈に関する書籍や判例解説等も随時発行されており,注意していないと時代についていけない感すらある。

 一時期,過払い金バブル?みたいな時代があって,とにかく請求すればお金が返ってくるような雰囲気になっていた頃もあった。
 しかし,最近は,業者も支払渋りの色が濃厚で,かつ,法律的にも色々主張をして交渉する場面が多い。だから,誰が請求しても同じ金額が返ってくるという時代ではなくなってきていると思う。
 よって,過払い金の返還請求をするにも,自分でやるのか,専門家に頼むのか。専門家に頼むとしても誰に頼むのかよく考えられた方がよいと思う。例えば,報酬が安いからとか,でっかく宣伝しているから等といって安易に頼むと,実は,無茶苦茶減額して和解されていて,本当はもっと返還してもらえたのに・・・という話も多分あるだろう。

 とはいっても,選択基準がなかなか分からないと思うけれど,例えば,①きっちり返してもらおうと思う場合は訴訟提起しなければならないということも多い。きちんとそれをやってくれるか,かつ,費用対効果の面も含めてきちんと説明してくれるか(つまり,沢山事件を受任してテキトーに和解して事件の回転を早くした方が受任する側としては効率がよいのである),また,②どのような事件でもそうだけれど,きちんと,弁護士(司法書士)が担当して説明もしてくれるのか,事務員さん任せなのか等,見分ける基準はいくつかあろうと思う。

 尚,まぁこういう話は,債務整理でも同様に存在していて,「きちんと交渉してもらってなくて損をしている」という事案を目にするときがあるので,やはり,過払に限らず,どんな事件でもよく考えて依頼された方がよいと思う。

 どうでもいいことだが,「過払い金」というのは誰が考えた用語なのだろう・・・ 法律には無い用語だと思うのだけど(訴訟する際には過払い金返還請求は「不当利得返還請求」と称することになる),でも,一番しっくりする表現である(色々と考えてみたが,いいネーミングが思いつかなかった・・・)。