コラム

記入者:湯坐麻里子

 法律相談に来られる方は悩みをもっておられる方である。
 精神的に傷ついて来られる方も多い。
 話をおききするこちらも涙が出そうになることもよくある。
 
 法的にどう解決するのか。例えば、損害賠償を請求する、待遇の改善を求める、関係を清算する等の事柄については私の専門分野であるので、お役に立つことはできる。
 しかし、メンタルな面については、私は専門家ではない。

 法的に解決するということは、依頼者の方の人生において一つの区切りではある。そのため、見通しをお話したり、「別にそんなこと気にしはらんでよいです」と助言することで、「話しをすることで気が晴れた」とか、「この事務所にいる間だけは気が楽なんです」と言っていただくことも多い。

 でも、私は、傷ついた心を解きほぐし、苦しみからどう解放していくかについての専門知識・能力は有していない。

 傍で見ていて、「あぁカウンセリングをうけた方がいいのにな」と思う方もいる。ところが、ご本人はカウンセリングを受けることなど全く考えておられないということが結構ある。

 日本ではカウンセリングというのはまだまだ一般的ではないし、特に、このあたりではそういう場所が少ない(でも、親しくさせていただいているカウンセラーもおられるので、つなぐことは可能である)。

 心の傷というのは、当然目には見えない。でも、心はその人の「人そのもの」「人生そのもの」である。
 無理に頑張らず、大切にケアしていただきたいと思う。そこで、必要と感じる方については、積極的に「カウンセリングを受けることを考えられてはどうですか」と言わせていただくようにしている。

 

記入者:湯坐麻里子

 私の親友の旦那様はお医者様である。
 
 病院にかかっていて、「こんな感じの治療でいいのかな」と思うときがたまにある。
 そんなとき、いつも私は親友に「病院でこんなこと言われてるんだけどそういうものなのかな」ときいている。

 その旦那様は内科の先生なのだが、外科のことも皮膚科のことも「一般論としてどうなのでしょうか」となんでもきいている。

 実際に診察していただいている訳ではなく、私が必要だと思う範囲で状況を説明しているだけなので、回答しにくいであろうことは分かっているし、「質問の範囲内での回答になります」という留保付きの回答であることもよく分かっている。でも、「多分、診察したDrは・・・という考えでおっしゃったのでしょう」等と言ってもらえると、もの凄く安心して治療を受けられるのである。

 いつも厚かましくも家族のことを含めて色々と質問・相談させていただいていて大変感謝している。

 こうやって専門家に気軽に質問できるのはとても心強いことである。

 私は弁護士であり、法律の専門家である。
 
 過去の依頼者の方やその親族・友人の方から、別件での相談を受けることは結構多い。親御さんから、娘さんから、息子さんから、と各人別件で相談を受けて、結局、家族全員の相談を受けることになったということも意外と少なくない。

 それは、トラブルが多いご家族だからというのではない。一度弁護士を使ってみると、弁護士に相談や依頼をすることは意外に大層なことではないことが分かるし、また、トラブルを小さくしたり、できるだけ有利に事を進める為に初期の段階で弁護士にアクセスしておいた方がベターだとご理解いただいているからこそのことだと思う。
 
 相談者の方から 「弁護士に相談するというのはもっと大層なことだと思ってた。もっと早く来ればよかった」と言われることは結構多いし、私自身も「もう少し早く来てもらえれば事態は変わっていたのに」と思うことがよくある。
 
 私なんか全然大層な人間でもなく、極めてあっけらかんとしたタイプである。是非、ホームドクター的に気軽に相談していただきたいと思う。それもできるだけ初期の段階に。