コラム

09年06月 : レスの速度

記入者:湯坐麻里子

 弁護士がいつも事務所にいるかというと、結構いないことが多い。裁判所に行っていたり、現場を見る為に現地に行っていたり(特にうちの事務所の弁護士は2人とも現場を見ることは重要だと思っている)、警察に接見に行っていたりと事務所を出たり入ったりしている。

 外から帰ってくると、電話連絡帳に不在中にかかってきた電話メモがずらり、という状態である。

 どの弁護士もそうだが、基本的に皆忙しい。「忙しぶっている」のではなく、本当に忙しい。担当している事件の多さの問題もあるが、どの事件も相談も3分で済むというものではなく、時間がかかるものだからだと思う。丁寧に仕事をすればするほど当然時間がかかる。

 時間は有限だと意識して、優先順位と時間の配分を意識していないと、「電話の1本もかけられない」という事態に陥ってしまう。
 
 私は、「依頼者に対する回答は一両日中に」を原則にしている(但し、本当に気休めの為だけに毎日頻繁に電話をかけてこられる場合もあり、そのときはケースバイケースである)。「電話すれば必ず返事がある」というのは非常に重要なことだと思っている。

 特に、ご依頼をお受けして間もない時期については、出来る限り早急に対応するようにしている。
 正直言うと、この時期のお電話は「んー それって説明したよね」とか、「あんまり気にする必要がある話でもないよね」という話が大半だったりすることが多い。
 でも、この時期は不安な気持ちが一番ヤマの状態になっている時期なのでできる限り連絡を密にとって気持ちを少しでも楽にして頂くように心がけている(事件が進行してくると、段々、「事件とつきあっている状態」に慣れてくるものである)。

 だから、たまに、依頼者でもなく全く知らない方からの、問い合わせではなく電話での法律相談、「電話でちょっとだけ相談したい。ちょっとだけだから無料でいいだろう」と言って、長々と事案の説明が始まる、というパターンの電話には正直困ってしまう。

 「文書を作るわけでもなく、ただ話をきいて口で答えるだけなんだから、ケチなこと言うな」という感覚なのだと思うが、時間は有限である。この手の電話におつきあいしていたら依頼者の方の為に使うべき時間は確実に目減りする。私はこういう電話につきあう時間をとるよりは、ご依頼を受けている依頼者の方の為に,また,正式に相談に来られる相談者の方の為に時間を使いたい。
 尚,相談料については,場合によっては無料になる制度もあるので,お困りの方は相談料の件も含めてご相談いただければと思う。
 

 

09年06月 : ヌーとしてる私

記入者:湯坐麻里子

 うちの事務員は現在4人いる
 として、4人のうちの1人は最近ピンチヒッター的に入ってもらった子である。

 この子が、びっくりするくらい明るくハキハキしている。
元、かのユニクロで働いていたというのにもの凄く納得。
 ちょっとした間違いを犯しても彼女が明るく「本当に申し訳ございません。ごめんなさい」と言うと、相手も「いやいいですよ」と思わず言ってしまうというパワーをもっている

 私とは全くキャラクターが違う。
 きっと、笑顔に対しては笑顔が返ってくるのであろうから(想像の世界である・・・)、人生、笑顔に満ちていて幸せであろう。

 それに引き替え私はどうであろうか。
 自慢ではないが、生まれてこの方愛想が良いと言われたことは本当に1度もない。というより、愛想が悪いと言われるばかりである。

 極めつけは、旦那が私を初めて見た一場面である。
彼が私を見たのは、とある集団の顔合わせの場面であったのだが、私は名前を言っただけでよろしくとも何も言わないままとっとと座ったので大層びっくりしたらしい(しかも私の声は結構低いので、愛想のなさは倍増である。尚、勿論、私の横に座っていた友人などははにかみ気味に「なんとか・・子です。よろしくお願いシマース」等と言っていた)。

 そういう私なのでだいたい第一印象はよろしくない。少なくとも得したことは一度もない。

 それでもまぁ何となく面白いとか、ちょっと変わってるとかなんとかで、人に気に入ってもらえることもあり、意外と自分に絶望することなく今まで生きてきている。

 そうはいっても、明るい彼女を傍で見ていて「まぶしいなぁ」と思うこともある。でも、彼女のようなはつらつとした人もいれば、私のように「ヌー」としかしていない人間もいて、まぁお互いそれなりに満足して生きているのだから、人はそれぞれである。
 
 だから、「明るくなければ!」とか、「さわやかでなければ!」等と画一的に思い悩む必要はない。要は、自分なりに自分に満足していれば人生幸せなのである。
 但し、得な性格と損しない性格というのは確かにあるので、どう生きるかは利益衡量の問題である。

 として、私は、愛想の悪さを反省することなく、このまま年老いていきそうである・・・