コラム

記入者:湯坐麻里子

さて、唐突な題名である。
ある意味、哲学的ですらある。
なかなかセンスの良い題名ともいえるだろう(言えないかな)。

だがしかし、いつものくだらん話である。

私の声は女性にしてはハスキーというか低い。
電話だと、性別不明。
というより、男である。

例えば、相手方から電話がかかってきて、私が電話にでているのに
「と、先生にお伝えください」と言われたりする。
そこで、「いいえ、本人ですけど」と返すのだが、
相手は声からして「湯坐麻里子」だとは想像だにしていないらしく、
「ん?ん?ん?」と大層戸惑っているのが伝わってきたりする。

先日などは
「大変失礼いたしました。湯坐麻里子先生というお名前だったので
女性の先生かと勝手に思っておりました」と言われてしまった。
(ちなみに某消費者金融の担当者さんであった)

私も慣れているので、
「いやー こんな声ですけど、私、女ですよ。
湯坐麻里子は紛れもなく女です」とゲラゲラ笑っておいたが
相手はますます困られたことであろうと思う。
それにしても、「麻里子=女の名前」という固定観念を乗り越えられたことは
とうとうそこまで来たかと驚きであった。

このように毎度のように間違われるので、
私の方はそれを知りながらそのまま男になりすましているときもある。
(もちろん、仕事に関係しない、セールスの電話とか商品の問い合わせのとき等である)。

きっと相手は湯坐聖史としゃべってるつもりなんだろうなぁと分かりつつ
「いやー それっておかしいと思うんですけど」とか
好き勝手なことを言ったりするのである。
そして、あとで、「今の電話なぁ あんたやと思ってはると思うで」と横にいる旦那に告げて
「お前、いい加減にしろ。人格を疑われるではないか」と怒られたりしている。

さて、ふと考えるに
毎度、男だと思っていたのが、女だと分かると「失礼しました」と謝られるのだが、
女を男だと間違ったから失礼なのだろうか?
そもそも男を女に、女を男に、と性別を間違えることが失礼なのだろうか?

なんとなく雰囲気的には、男を女に間違えるより、女を男に間違えたときの方が
非礼度大というイメージがある。

多分、本来麗しい筈の女性とむさくるしい男を間違うというのは失礼なことというのが
一般的な理解なのだろう。

しかし、全然麗しくもない私にとっては、
「別に間違えてもらってもいいから、“失礼しました”と言わないでください。
別に失礼ではないですから。
というか、かえって“あんたのことをおっさんだと思いました。あぁびっくり”
というのが伝わってきしまうんですけど」という感じである。

といっても、相手は、「失礼しました」としか言いようがないというのが分からない程
感情的な性格でもないので、「あー また間違えてられた」と毎度流している。

でも、私を女として「麻里子」と女くさい名前をつけて育ててくれた両親には
こんな娘ですみませんねと思わなくもない。
が、まぁ彼らも30年以上私とつきあっているので諦めているであろう。
だが、この際なのでこの場をお借りして彼らに詫びておく。
しかし、これが「麻里子」ではなく、
「晶」とか「忍」等男女いずれでもいける格好良い名前だったら
「新白河法律事務所の弁護士は夫婦ときいていたが、兄弟であったか」と思われる等々、
世間?に更なる混乱を招いたに違いない。

そういう意味では、我が親たちはなかなか炯眼であったともいえる
(って、そんなことを見越して名付けたとは思えないが・・・)

さて、次回は「家事審判」について書きます。
くだらん話ですみませんでした。
謝ってばかりである。ただ、反省のない私である・・・

 

記入者:湯坐麻里子

たまには役に立つ話を書こうと思う

さて、「家庭裁判所」って、皆さん馴染みがありますか?

「離婚」となった場合、お互いスムーズに離婚届を出す運びになれば
家庭裁判所に行くことはありませんが
(但し、お子さんがいて氏の問題が出てきたときは行くことになります)
話し合いがつかなければ、家庭裁判所で調停をすることになります。
以下、離婚事件を前提に話しをします
(尚、家事調停は離婚問題だけではなく、遺産分割や養子の離縁その他
色々な調停があります)。

今回は夫が調停を申し立てた場合を例にします。
申立てた人を申立人、申し立てられた人を相手方と呼びます

〓〓〓〓〓〓〓

「調停」というのは、要は話し合いです。
家庭裁判所の調停委員に間に入ってもらって話をすることになります。

具体的な場面でいうと、小さめの部屋に
まず調停の申立人が入り、調停委員に事情を話し、
次に相手方が部屋に入り、調停委員に事情を話す。
この繰り返しです。

申立人と相手方が顔を合わせることは原則ありません。
待合室も別々です。

〓〓〓〓〓〓〓調停委員

調停委員というのは、裁判官ではなくて一般の方です。
だいたいが元学校の先生、とか税理士さんとか、
京都の頃は、大学教授の奥様等もいらっしゃいました
まぁ地元の名士的な方々が多いです。

調停委員が裁判官だと勘違いして
「調停委員が言ったことには従わなくてはならない」と思っている方が
たまに、というより、けっこうおられますが、それは誤解です。

もちろん、調停委員は調停経験が豊富な筈ですし、
経験や知識に基づいて発言しておられるのでしょうから
おっしゃることはよくきいて考えた方がよいと思います。
でも、調停委員のすすめに従わなければならないわけではありません。
調停委員の発言の趣旨がよくわからなければきちんと質問した方がいいです。

調停委員も「調停委員に言われたから、納得いかなかったけど調停を成立させた」と
後で言われる方が嫌だと思います。

〓〓〓〓〓〓〓成立・不成立

調停はあくまで話し合いです。
あなたが納得いく内容でなければ合意を成立させる必要はありません。
その場合は「不成立」として、調停が終了します。
離婚の場合は次は訴訟を提起するか否かということになります。

合意が成立した場合は、「調停成立」ということになります。
合意内容については裁判所が「調停調書」という書面にしてくれます。
この調停調書があれば、たとえば、養育費が不払いになった場合に
裁判をしなくても給料の差押え等の強制執行を行うことができます。

ちなみに、公正証書を作るには万単位の費用がかかりますが
調停には数千円しかかからないので、調停の方が費用的にはお得です。

離婚調停が成立した場合、裁判官が「離婚ということでいいですね」と
当事者に確認した瞬間に離婚が成立します。
つまり、離婚届を役場に出さなくても、相手の印鑑がなくても離婚が成立します。
もっとも、離婚届を出さないと戸籍に離婚した事実が反映されないので
離婚届を出さなくてはならないことになっています。
但し、この場合の離婚届には相手の印鑑や証人の署名捺印は不要です。

〓〓〓〓〓〓〓回数・時間等

調停って、何回位あるんですか?
とよくきかれますが、決まりはありません。回数制限もありません。

尚、時間的には、午前か午後の半日かかります(平日)。
だいたい1ヶ月に1回位のペースになることが多いです。

〓〓〓〓〓〓〓弁護士が必要か否か

調停に弁護士をいれた方がよいかどうかですが
ケースバイケースです。
尚、調停に入れるのは弁護士だけです。
司法書士さんや行政書士さんは入れません。
調停でどういう駆け引きをするのかについては
弁護士のみが専門家であるということになります。

例えば、「相手方がそもそも離婚しないと言っている」
というようなケースは弁護士が入っても条件の話し合いにならないので
意味がない、という場合が多いです。

ただ、以下の場合は弁護士をいれることをおすすめします。

①養育費や婚姻費用以外の、つまり慰謝料や財産分与金銭的要求がある場合

養育費や婚姻費用については算定表(ネットで出てくると思います)があるので
互いの収入に応じてだいたいの金額が決まります。

一方、慰謝料や財産分与については主張方法によって内容が変わってくるので
弁護士をいれた方がよいと思います。
ただ、慰謝料といってもなかなか難しいケースもあるので
一度弁護士に相談にいかれて、弁護士をいれるべきか否かきかれた方がよいと思います。

②自分の言いたいことがなかなか説明できない、
調停委員に伝わっていないようが気がする場合

③子どもさんの親権や面接交渉の問題が発生していて、
どうなるか見通しが立たない場合

いずれにしても、一度法律相談にいかれて、
いれた方がよいかどうかきかれた方がよいと思います。

その他、調停事件の機微についてはなかなか書きにくいしブログに書くべきでもないので
調停についての説明はこれくらいにしておきます。

次回は「家事審判」について書きます(あ、「書く予定」です)