コラム

記入者:湯坐麻里子

役場や事務所で日々法律相談を受けているが借金の相談をよくうける。
思い詰めた表情で来られることが多い。
「死んだら保険金が入るからいっそのこと」と考えたことがあると
言われたことも1度や2度のことではない。

しかし、借金の問題の解決方法は実はかなりシンプルである。

1 まず、18%(元本は100万以上なら15%)の利息に引き直して計算する
 →これで借金の総額が減額される
  (ここで、利息の払い過ぎが多くて元本を超えている場合がある。
  これが「過払い」とよばれるもので、この場合は逆に業者から
  返金してもらうことになる。
  借金で悩んでいたら全て払い過ぎだったというケースもある)

2 借金の総額が判明したら、その方の経済状況その他に応じて

 ・任意整理をするのか(条件変更をして分割払い)
 ・個人再生をするのか(借金の20%もしくは100万円のいずれか高い方の金額を
                3年~5年払い。住宅ローンは別途支払って自宅は維持する)
 ・破産をするのか(原則的に借金は1円も支払わない)

 を選択することになる。
 
〓〓〓〓〓〓〓

上記の3つの手続きについて、ここで細かく説明されても
読みにくいと思うので、あえて説明しない。
が、いずれの手続きを選択するにしても、
依頼者の方がすることといえば、弁護士が質問することに答えたり、
弁護士が持ってきてくださいとお願いした通りに資料をもってきたり
(任意整理の場合は資料すら不要である)
するだけなので、はっきり言って大した手間がかかるわけではない。

というよりも、ひと月20万とか30万とか、びっくりするような金額を
支払う方が余程大変である。

しかも、弁護士が受任したときから、依頼者の方は
業者との対応はしなくてもよくなる。
業者の方も依頼者の方に直接連絡してはいけなくなる(禁止されている)。
また、支払いも一旦止めることになるのである。

〓〓〓〓〓〓〓

私が相談に来られる方に毎度申し上げているのは
「自分がいくら払っているのかすらよく分からない
 いつまで支払い続ければ終わるのかもよく分からない
という精神状態って、果てしなく不安じゃないですか?」
というセリフである。

あまりに思い詰めた顔をしておられるので
「眠れていますか?眠れなくなっているとなると
一度カウンセラーなり心療内科なり専門家のところに行かれた方がよいですよ」と
言うときすらある(カウンセラーさんによると眠れるかどうかが一番の判断基準らしい)。

実際の借金がいくらあるのかということよりも、
利息がどうなっていていくら払ったら終わるのかがさっぱり分からない
(返済資金をよそで借りて自転車操業していればなおのこと分からないだろう)
という状態こそが、気持ちを暗く不安にする一番の原因だと思う。

見通しがつかないという状態は、
トラブルが仮に10だったしても
それが10か20かすら分からない・見えないことによって
20にも30にも感じるのだと思う。
まさに暗闇を恐れるような心理状態だ。

自転車操業はいつまでも続かない。いつかは破綻する。
そうであるならば少しでも早めに解決して、気持ちを楽にした方が絶対によい。
日々お金がつながるかどうかということよりも
日々の気持ちが楽かどうかということの方が人生を生きる上で重要だと思う

〓〓〓〓〓〓〓

ただ、弁護士に頼むともの凄く費用がかかるからと敬遠される方も多いだろう。
しかし、利息を払い続けるよりはリーズナブルな筈だ

事案にもよるので一概には言えないけれど
たとえば任意整理なら1社あたり21000円で、
分割払いにしていることもあるし、今の支払いを一旦止めることを考えると
払えないということは多分ない筈である
少なくとも「払えないのでやめます」となったことは基本的にない
(そのあたりは具体的にご相談ください)

〓〓〓〓〓〓〓

何より言いたいのは
「そんなに悩むことはありません。意外とシンプルに解決できる筈です。」ということである。

とりあえず、相談だけなら、資力によるが3回まで無料でうけられる法律相談の制度もある。
一度ご相談においでください。

尚、弁護士ときくとなんとなくとっつきにくそうというのも敬遠される理由の1つだと思うが
私も旦那もおおよそ人を緊張させるタイプではない筈なのでとりあえず電話してみてください